バッテリーには大抵保証期間が設定されています。
一般的に2～3年の物が多いようです。
保証期間が終わったからと言って寿命と言う訳ではないので注意しましょう。


ではバッテリー寿命はどれくらいでしょうか？
実は製品や仕様によっても違いがありますが個体差もあります。
当然使用する車の仕様や頻度などでも差があり早くて2～3年、持って6~7年活躍した例もあります。
解りやすい所で車の仕様での目安を挙げてみます。

一般的な車　　2～5年
ハイブリッドカー　4～5年
アイドリングストップ搭載車　2～3年

上記の3つの仕様で比較するとハイブリッドカーが一番寿命が長いですね。
理由はバッテリーへの負担が一番少ないからです。
一般的な車と比べると燃料電池により今までバッテリーに掛かってた負担が減るため寿命が伸びます。

それと比べてアイドリングストップ搭載車は一般的な車より寿命が短くなっています。
実はバッテリーに一番負荷が掛かるのがエンジン始動時と言われています。
停車中にアイドリングを停止することで燃費向上やエコの観点で有利とされています。
しかしその分バッテリーへの負担が増大してしまい寿命が短くなってしまいます。


とは言え実際に寿命には差があり、ただ経過年数だけでは交換時期を見定められません。
寿命だと判る交換時期の目安を知っておくと良いですね。
それでは目安になる判断材料を紹介します。

・エンジンの掛かりが悪くなる
　エンジン始動時にセルモーターが「キュキュキュ」と回りますが音のテンポが遅くなり弱々しくなります。

・照明類が暗くなる
　特にヘッドライト（ハロゲン）が判りやすく以前より暗くなったと感じます。
　走行中はオルタネーターから電力供給されているので停車中、エンジン停止中に症状が出ます。
　最近ではLEDが使用されており判断しにくい事もあります。

・パワーウインドウの動作が遅くなる
　以前より動作が遅くなったと感じます。
　供給される電力が不足するためモーターの力が弱くなるためです。

・電圧低下が見られる
　上記に挙げられた症状も電圧低下が原因です。
　車両によっては電圧計が装備されており数字でハッキリわかるものもあります。
　正常値は12V後半～13Vを指しますが、交換時期になると12Vを切ってしまいます。
　これも停車中に確認すると良いでしょう。

・アイドリングストップが機能しない
　アイドリングストップ搭載車のみですが機能を切っていないにも関わらず機能しなくなります。
　エンジンを切ってしまうとエンジン再始動ができないと車自身が判断した結果です。
　これはバッテリーに負荷を掛けないようにし走行中のトラブルを防くためです。


上記の現象はバッテリーが原因ではない場合もありあくまで目安となります。
最終判断はバッテリーそのものを診断して交換すべきか決定する必要があります。

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EcoFlow（エコフロー）

国産自動車用のバッテリーには規格があります。
規格によって定められた表記があり適合したバッテリーを選ぶ必要があります。
まずは一般的な車に使用されているJIS規格のバッテリについて解説します。
例としてダイハツ タント（LA-L350、LA-L360）の適合するものは以下の通りです。
（※アイドリングストップ搭載車を除く。※一部仕様によって異なります。）

44 B 20 L


Tuflong (エナジーウィズ) 44B20L
（出典：”Amazon.co.jp”より）

バッテリーにはこのような表記がされていますがご存知でしょうか？

最初の二桁の数字は「性能ランク」を示します。
50未満は2刻みで 44・46・48 となっており、50以上は5刻みで 50・55・60・65 と表記されています。
数字が大きくなる程性能が高くなりますので元々装着されているものより低い値は避けた方が無難です。

次のアルファベットは「バッテリーサイズ区分」を示します。
短側面の幅と箱高さの2つの要素で区分されています。
区分は以下の通りになっています。

記号　　　幅　　　箱高さ
A　　　127　　　　162
B　　　129(127)　　203
D　　　173　　　　204
E　　　176　　　　213
F　　　182　　　　213
G　　　222　　　　213
H　　　278　　　　220
（単位：ｍｍ）


上記の表にて納まるサイズを選びましょう。

次の二桁の数字は「バッテリー長さ」を示します。
バッテリーの長側面の長さ（cm）の概寸法がそのまま数字になっています。
こちらは基本的に同じ値の物を選ぶと間違いないでしょう。

最後のアルファベットは「端子の位置」を示します。
上記のイラストのような＋（プラス）を手前にしたときにバッテリー天面の左側に端子が来る場合は「L」
右に来る場合は「R」になります。
通常位置が変わると端子に接続する配線が繋がらないので間違わないようにしてください。


アイドリングストップ搭載車の場合は表記が異なります。
専用規格を設けているのは通常の一般車用を使用すると寿命が短くなってしまう可能性があるからです。
他にもアイドリングストップ機能が正常に作動しないなど不具合が起こる可能性もあります。
ちなみにダイハツ タントのアイドリングストップ搭載車の場合は以下の通りです。

M - 42 □


BOSCH (ボッシュ) HTP-M-42/60B20
（出典：”Amazon.co.jp”より）

最初の英字は「外形寸法区分」になっています。
上記の「M」の場合、一般車のバッテリー規格の「B20」にあたります。
以下が一般車のバッテリーとアイドリング専用規格の該当表記です。

JIS規格　アイドリング専用規格
B17　　　　　J
B19　　　　　K
B20　　　　　M
B24　　　　　N
D20　　　　　P
D23　　　　　Q
D26　　　　　S
D31　　　　　T
E41　　　　　U
F51　　　　　V
G51　　　　　W
H52　　　　　X

次にハイフンの後に続く二桁の数字は「性能ランク」です。
選択する上での目安は新車搭載車と同じ値~2ランク上の中で選ぶと良いとされています。

末尾に「□」と表記しましたがここには表記している物としていない物があります。
これは端子の位置を示し表記していない場合は一般車用の「L」にあたります。
「R」の場合は一般車用と同様「R」の表記があります。


他にもハイブリッド専用の規格もあります。
トヨタ プリウス（20系、30系）の場合共通で2種類あり表記は以下の通りです。

「S34B20R」、「S46B24R」

　　
GSユアサ EHJ S34B20R ECO.R HV　　　GSユアサ EHJ S46B24R ECO.R HV
（出典：”Amazon.co.jp”より）　　　　　（出典：”Amazon.co.jp”より）

勘の良い方ならピンと来たと思いますが一般車用バッテリーの表記の先頭に「S」が追加されています。
トヨタ系ハイブリッド車のバッテリーはエンジンルームではなく室内やトランクルームに設置されています。
一般車で使用するバッテリーとの違いはバッテリー内部に発生したガスを外部へ逃がさないような構造になっています。
「S」の表記は「Sealed」の頭文字を当てています。

他にも日本車用専用EN規格や欧州車用DIN規格も存在しますが今回は割愛します。

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【激安バッテリー市場】

皆さんはバッテリー点検をどれくらいの頻度でやっていますか？
1ヶ月～6ヶ月に一度点検すると良いでしょう。
最近ではセルフのガソリンスタンドが増えており点検を忘れがちな人も多いはず。
特に暑くなる夏を迎え電力負担が増える前や、ご家族でレジャーやツーリングなど車で遠出する前にタイヤの空気圧などと一緒にチェックしておきましょう。


上記の「バッテリーの寿命や交換時期の目安」で述べたような症状があったらガソリンスタンドやカー用品店に持ち込むと点検してくれるので楽です。
しかし持ち込むよりも手っ取り早く自分でチェックしたい方はまずバッテリー本体を見てみましょう。

・バッテリーの端子周りに粉が吹いていないか？
・バッテリーの天面から液漏れしていないか？
・バッテリー液が減っていないか？
・バッテリーが膨らんでないか？

上記の4つの項目は見た目でも判断しやすいので定期的にチェックすると良いでしょう。
バッテリー液に関しては液が見えるようになっており上限のライン下限のラインに収まっていればOKです。
ただし明らかに液量が減っていると感じたらバッテリー液を補充しましょう。
補充液はカー用品店やホームセンター、ネット販売でも購入できます。

　　
古河薬品工業バッテリー補充液 2L　古河薬品工業(KYK) バッテリー補充液 トンガリ 200ml
（出典：”Amazon.co.jp”より）　　（出典：”Amazon.co.jp”より）

できれば補充しやすい注ぎ口が細い商品を選ぶと失敗や事故になりにくいですね。
出先で液が下限に近いなど緊急を要する場合はバッテリー液が都合よくあるとは限りません。
精製水など専用液が理想的ですが無い場合は水道水やミネラルウォーターを補充するのも手です。
これは推奨するものではなく、あくまで緊急を要する場合に限ります。
補充後できるだけ速やかに最寄りのガソリンスタンドやカー用品店でバッテリーを交換してください。


補充や交換後に電圧低下による諸症状が無くなれば一安心ですね。

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欧州車、アメ車バッテリー

バッテリーによる車両トラブルや交換時期、交換時にあると便利な物を紹介します。

車両トラブルで立ち往生した場合
路肩に速やかに寄せるなどし後続車の邪魔にならないよう心掛ける必要があります。
特に高速道路上ですと危険ですのでいち早く走行する車に周知させる必要があります。
そのためには三角停止板や非常信号灯を使用しましょう。

　　　　　
amon 三角停止板(認定番号 交F16-2) 6640　amon 非常信号灯(認定番号 交UN-R21)6904 赤
（出典：”Amazon.co.jp”より）　　　　　　（出典：”Amazon.co.jp”より）

設置には事故にならぬよう細心の注意を払って速やかに行いましょう。

バッテリー上がりの際に健全な車両からの給電する方法もあります。
通りすがりの車に詳しい方などが救護に協力してくれる場合ブースターケーブルが必要です。
これさえあれば助け合う事もできるので用意しておくと便利です。

　　　　　　
meltec HV/普通車用 DC12V・80A 3ｍ BT-21　Maruma 5m 120アンペア DC12V/24V対応 120A
（出典：”Amazon.co.jp”より）　　　　　　　　（出典：”Amazon.co.jp”より）

普通車サイズであれば3～5ｍの長さがあれば問題無いと思われます。
繋ぐ順番が判るタイプもあるので初心者でも安心して使用できます。
作業の際は関電の恐れもありますので作業手順を間違えないようにご注意ください。
ちなみに救援車にハイブリッド車は向いておらず救援側も故障する恐れがありますので避けてください。

近年では携帯性の高いジャンプスターターがあります。
車通りが少ない場合や救護までに長時間かかる場合にあるととても便利です。

　　　　
PHILIPS ジャンプスターター 12000mAh　　　UTRAI ジャンプスターター 22000mAh
（出典：”Amazon.co.jp”より）　　　　　　　（出典：”Amazon.co.jp”より）

ジャンプスターターとしての機能だけでなくLED照明やモバイルバッテリー、バッテリーチェッカーなど複数の機能を備えています。
これ一つを持っていると何かと重宝するので購入を検討したいアイテムですね。

バッテリー交換時期を知る場合
バッテリー交換の目安は前述しましたが最終判断をするためには数値で判断する事になります。
上記のジャンプスターターに付随する機能を使用するのも手ですね。
直接バッテリーに接続して知る専用の機器や普段使いの中で電圧を知ることができるアイテムがあります。

　　　　　
ADPOW バッテリーテスター　　　　　　XiAnShiYu シガーソケット USB 車載充電器
（出典：”Amazon.co.jp”より）　　　　　（出典：”Amazon.co.jp”より）

提携

日本自動車連盟（JAF）

バッテリー交換時の場合
バッテリー交換時には工具が必要となります。
簡単な工具セットや交換時に起こる不具合の対策品などを紹介します。

まずは感電しないように絶縁手袋を用意することでDYIでも安心です。


Tech-EV 絶縁グローブ T-EV Lサイズ
（出典：”Amazon.co.jp”より）

電圧が小さいからと言っても感電すると火傷や裂傷を招きかねません油断せず備えましょう。

バッテリーを外すとなると車種にもよりますが学習しているメモリーをバックアックする必要があります。


amon メモリーバックアップ 4977(同等品8864) 電池別売
（出典：”Amazon.co.jp”より）

メモリーが飛んでしまうとエンジン始動時に不安定になったりオーディオ系の設定などをやり直したり余計な手間が掛かります。
そうならないためにあると便利ですね。

バッテリーを脱着するには工具も必要です。


E-Value ロングメガネレンチセット ミリサイズ 6本組 EMW-06S
（出典：”Amazon.co.jp”より）

車によって仕様が異なりますので8～24mmのサイズがあれば間違いありませんし他所でも使えます。

ターミナルが粉が吹いていたり腐食がある場合にブラッシングする必要があります。


SUNDRY ワイヤーブラシ3本組 真鍮・ステンレス・ナイロン SWB-3
（出典：”Amazon.co.jp”より）

ブラッシングする事で表面が綺麗になり通電しやすくなりバッテリ性能を存分に発揮できます。

取り付けの際、端子を腐食から保護する事でバッテリーに関するトラブルを防ぎます。


キタコ(KITACO) シリコーングリス 5G 0900-969-00130
（出典：”Amazon.co.jp”より）

結果としてバッテリーそのものの負担も軽減し寿命を少しでも伸ばすことができます。

道具を揃えるのも自分でするのも面倒、自信が無い方はやはりロードサービスなどプロにお任せするのが間違いないでしょう。

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【カーバッテリー１１０番】